給料・年収

看護師のボーナス事情|支給月数の相場・1年目の額・施設による違いと転職時期

更新日:2026/09/08 読了目安:約6分 執筆:看護リーチ キャリアアドバイザー

看護師のボーナスは年間で基本給の3〜4か月分が相場。1年目の支給額、病院・クリニック・介護施設など施設形態による違い、賞与をもらってから辞めるための転職時期の考え方を解説します。

「うちの病院のボーナスは少ないほうなのか」「転職するなら賞与をもらってからのほうがいいのか」。看護師の年収のうち、賞与は2割近くを占める大きな要素です。ところが、支給月数や計算の基準は施設ごとに違い、求人票の「賞与4か月」が実際にいくらになるのかは分かりにくいものです。この記事では、看護師のボーナスの相場、1年目の支給額、施設形態による違い、賞与と転職時期の関係を整理しました。

看護師のボーナスの相場は年間3〜4か月分

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、看護師の年間賞与は約85万円前後が平均です。平均月給が約35万円前後なので、月給ベースで約2.4か月分ですが、賞与は通常「基本給×月数」で計算されるため、基本給ベースでは年間3〜4か月分が相場になります。

  • 年2回(夏・冬)支給が一般的で、夏1.5〜2か月・冬2〜2.5か月といった配分が多い
  • 公的病院や大学病院は4か月以上のところもあり、安定している
  • クリニックや介護施設は2〜3か月、または業績連動で変動するところがある

賞与の計算式は「基本給×支給月数×評価係数(施設による)」が基本です。同じ「4か月」でも、基本給が22万円なら88万円、26万円なら104万円と、基本給の差がそのまま賞与の差になります。

看護リーチ掲載求人の統計(2026年11月8日時点)では、賞与4ヶ月以上の条件で絞り込める求人が609件掲載されています。年収を比較するときは、月給だけでなく賞与の月数を並べて見ると、見落としが減ります。

賞与の額を左右する3つの要素

基本給の水準

賞与は基本給がベースになるため、夜勤手当や住宅手当がいくら高くても賞与には反映されません。月給の総額が同じでも、基本給の割合が高い施設のほうが賞与は多くなります。

支給月数

求人票に「賞与 前年度実績4.2か月」のように記載されています。「実績」の表記があれば実際に支給された月数、「基準」や「規定による」だけの場合は年度によって変わる可能性があります。

評価・出勤率

多くの施設で、人事評価や欠勤日数によって賞与が増減します。産休・育休期間や病気休職があった期間は、査定期間の出勤率に応じて減額されるのが一般的です。

アドバイザーのひとこと 求人票の「賞与4か月」を見て年収を計算するとき、私は必ず「基本給はいくらですか」と施設に確認します。基本給20万円で4か月と、基本給25万円で3.5か月では、後者のほうが賞与は多いからです。月数だけで比べると、判断を誤ることがあります。

1年目の看護師のボーナスはいくら?

新卒1年目は、夏の賞与が満額支給されないのが一般的です。夏の賞与は前年冬〜春の査定期間で計算されるため、4月入職の場合は在籍期間が短く、「寸志」として数万円〜10万円程度になることが多いです。

支給時期1年目の目安理由
夏(6〜7月)数万円〜10万円程度査定期間の在籍が2〜3か月のみ
冬(12月)基本給の1.5〜2か月分満額または満額に近い
1年目合計40万〜60万円程度2年目以降は80万円前後に

そのため、1年目の年収は2年目以降より50万円前後低くなります。求人票の「初年度想定年収」を見るときは、夏の賞与が含まれているかどうかを確認してください。

施設形態によるボーナスの違い

施設形態支給月数の傾向特徴
公的病院・大学病院4〜4.5か月公務員に準じた基準で安定、業績の影響が小さい
民間の一般病院3〜4か月病院の経営状況で年度により変動あり
療養型病院3〜3.5か月安定しているが月数はやや控えめ
クリニック2〜3か月院長の裁量が大きく、業績連動のところも
訪問看護ステーション2〜3か月事業所の規模次第、賞与なしで月給に上乗せする形も
介護施設2〜3か月法人の規模で差が大きい
美容クリニック1〜2か月またはなしインセンティブで補う給与体系が多い

賞与が少ない施設でも、月給が高く設定されていて年収では病院と変わらないケースがあります。月給と賞与の合計、つまり年収ベースで比べることが基本です。

賞与と転職時期の関係

転職を考えるとき、多くの方が「賞与をもらってから辞めたい」と考えます。実務的なポイントを整理します。

  1. 支給日に在籍していることが条件:多くの施設で、賞与支給日に在籍していないと支給されません。退職日は支給日の後に設定する必要があります
  2. 退職の意思表示と減額:就業規則によっては、支給日前に退職の意思を伝えると減額される規定がある施設もあります。就業規則を確認してから伝えるタイミングを決めましょう
  3. 転職先の初回賞与:転職先では、初回の賞与が査定期間の関係で寸志程度になることが多いです。前職で冬の賞与をもらい、転職先で翌年夏の賞与が少ない、という「賞与の谷間」が発生します
  4. 年収の谷間を計算する:転職初年度は前職と転職先の賞与を合わせても、通常より20万〜40万円少なくなることがあります。この分を見込んで転職時期や貯蓄を考えておくと安心です

一般的に、冬の賞与をもらってから1〜3月に退職し、4月入職を目指す方が多い一方、求人が多く出るのは秋〜冬なので、応募活動は賞与前から始めておくのが現実的です。

アドバイザーのひとこと 「賞与をもらってから辞める」は正しい判断ですが、支給日から退職日までを短くしすぎると引き継ぎが慌ただしくなり、円満退職が難しくなります。支給日の1〜2か月後を退職日に設定し、賞与の前に転職先を決めておく流れが、収入面でも人間関係の面でも一番スムーズです。

よくある質問

Q. 看護師のボーナスの平均はいくらですか?

厚生労働省の統計では年間約85万円前後が平均です。基本給ベースで3〜4か月分が相場で、公的病院では4か月以上、クリニックや介護施設では2〜3か月程度が一般的です。

Q. 賞与なしの求人は避けたほうがいいですか?

一概には言えません。賞与がない代わりに月給が高く設定されている求人もあり、年収ベースで比べると病院と変わらないことがあります。月給×12+賞与の合計で判断してください。

Q. 退職を伝えたら賞与が減らされることはありますか?

施設の就業規則によります。退職予定者への減額規定を設けている施設もあるため、就業規則の賞与の項目を確認してから、退職の意思を伝えるタイミングを決めるのが安全です。

看護リーチで求人を探す

タグ:ボーナス 給料 転職の準備

転職するか迷っている段階でもOK。希望条件に合う求人や、非公開求人の有無をキャリアアドバイザーがお調べします。

無料で転職相談をする

あわせて読みたい記事

ページTOPへ戻る