准看護師の給料・年収はいくら?正看護師との差・手取り・年収を上げる方法
准看護師の平均年収は約400万円台前半で、正看護師とは約100万円の差があります。給料の内訳や手取りの目安、准看護師のまま年収を上げる方法、正看護師資格の取得ルートまで実務目線で解説します。
「同じ病棟で同じ仕事をしているのに、正看護師とこんなに給料が違うのか」。准看護師の方から、こうした声をよく聞きます。准看護師の給料は正看護師より低く設定されているのが一般的で、その差は年収で100万円前後になることもあります。一方で、施設の選び方や働き方次第で、准看護師のままでも年収を上げる余地は十分にあります。この記事では、准看護師の給料の実態と正看護師との差、手取りの目安、年収アップの選択肢、正看護師資格を取る場合のルートまでまとめました。
准看護師の平均年収は約400万円台前半
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、准看護師の平均年収は約400万円台前半です。正看護師の平均年収が約500万円台前半なので、およそ100万円の差があります。月給ベースでは、准看護師は約30万円前後、正看護師は約35万円前後が目安で、月5万円ほどの開きです。
この差は、主に次の3つから生まれています。
- 基本給のテーブルが別:多くの施設で准看護師の基本給は正看護師より1〜3万円低く設定されている
- 賞与の算定基準:賞与は基本給に月数を掛けて計算するため、基本給の差がそのまま賞与の差になる
- 役職・昇進の機会:主任や師長などの役職は正看護師が条件になっていることが多く、役職手当が付きにくい
夜勤手当は資格による差がない施設も多いため、夜勤に多く入っている准看護師は正看護師との年収差が小さくなる傾向があります。
看護リーチ掲載求人の統計(2026年11月8日時点)では、看護師・准看護師求人の平均月給は約26.2万円万円です。准看護師の募集は「看護師・准看護師」として同じ求人に併記されることが多く、その場合は資格別の給与欄で准看護師の金額を確認する必要があります。
准看護師の手取りはいくら?
年収400万円前後の場合、手取りは一般的に額面の約78〜80%で、年間310万〜320万円が目安です。月あたりに換算すると、賞与を除いた月の手取りは21〜23万円ほどになります。
| 額面年収 | 手取りの目安 | 月の手取り(賞与除く) |
|---|---|---|
| 350万円 | 約275〜285万円 | 約19〜20万円 |
| 400万円 | 約310〜320万円 | 約21〜23万円 |
| 450万円 | 約350〜360万円 | 約24〜25万円 |
扶養家族がいる場合や、住宅手当・通勤手当が非課税枠に収まっている場合は、手取りが少し多くなります。
准看護師のまま年収を上げる方法
正看護師資格を取らなくても、准看護師として年収を上げる方法はいくつかあります。
夜勤回数を増やす・夜勤専従を選ぶ
夜勤手当は資格差が小さいことが多いため、夜勤回数を増やすのは最も即効性のある方法です。夜勤専従で働けば、月給ベースで正看護師の日勤常勤を上回るケースもあります。体力面との相談は必要ですが、一定期間だけ集中して稼ぐ選択肢として検討できます。
准看護師の基本給が高めの施設を選ぶ
施設によっては、准看護師と正看護師の基本給差をほとんど設けていないところもあります。特に、介護施設や療養型病院、クリニックでは業務内容が資格で分かれにくいため、准看護師でも正看護師に近い給与を提示する求人があります。
資格差の小さい職場で経験を積む
訪問看護や介護施設では、実務経験や対応力が評価されやすく、経験年数に応じた昇給や役職登用が准看護師にも開かれている場合があります。「准看護師だから昇進できない」という前提を、施設ごとに確認してみてください。
アドバイザーのひとこと 准看護師の方の転職相談では、まず「今の職場で正看護師との差が何円か」を給与明細で確認してもらいます。基本給で3万円以上差がある場合は、差の小さい施設に移るだけで年収が30万円以上変わることがあります。逆に差が1万円程度なら、転職より夜勤回数の調整のほうが効くこともあります。
正看護師の資格を取って年収を上げる
長期的に年収を上げるなら、正看護師の資格取得が最も確実な方法です。基本給が上がるだけでなく、役職や認定資格など、その後のキャリアの選択肢も大きく広がります。
資格取得の主なルート
| ルート | 条件の目安 | 期間 |
|---|---|---|
| 看護師学校(全日制) | 准看護師免許 | 2年 |
| 看護師学校(定時制) | 准看護師免許 | 3年 |
| 通信制 | 准看護師として実務経験7年以上 | 2年 |
働きながら目指すなら、通信制か定時制が現実的です。通信制は実務経験が7年以上必要ですが、スクーリングの日数が限られており、勤務と両立しやすい仕組みになっています。
費用と支援制度
学費は学校によって幅がありますが、2年間で100万円前後〜が目安です。病院によっては、進学支援制度や奨学金(一定期間の勤務で返済免除になるもの)を用意しているところがあります。転職を検討しているなら、進学支援がある施設を選ぶのも一つの方法です。
取得後の年収の変化
正看護師になると基本給のテーブルが変わり、一般的に年収で50万〜100万円程度の上昇が見込めます。取得にかかる費用は数年で回収できる計算になるため、20代・30代で長く働く予定の方には、投資として十分に見合う選択肢です。
アドバイザーのひとこと 「今さら学校に通うのは」とためらう方も多いのですが、40代で通信制に入り、正看護師として訪問看護の管理者になった方もいます。転職先を探すときに「進学を応援してくれる職場か」を軸に選んでおくと、数年後の選択肢が変わってきます。
よくある質問
Q. 准看護師と正看護師の給料の差はどれくらいですか?
平均年収で約100万円、月給で3〜5万円程度の差があるのが一般的です。ただし施設によって差の大きさはまちまちで、介護施設やクリニックでは差が1万円程度に収まることもあります。
Q. 准看護師でも年収500万円は目指せますか?
夜勤回数を増やす、夜勤専従を選ぶ、資格差の小さい施設で役職に就くといった方法を組み合わせれば、到達できるケースはあります。ただし日勤のみで500万円を超えるのは難しいため、長期的には正看護師資格の取得を視野に入れることをおすすめします。
Q. 転職するとき、准看護師は不利になりますか?
正看護師のみを募集している求人は応募できませんが、「看護師・准看護師」として募集している求人は多くあります。特に介護施設や訪問看護、クリニックでは准看護師の採用が活発なので、求人の選び方次第で十分に選択肢はあります。
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